109シネマズ名古屋で「ロボコップ」を観る。予告編を観る限りではアクションムービーかなと思っていたんだけど、その考えは間違っていた。なんて重い作品…! ボクの予想をはるかに超えていた。不意打ちを食らったぶん、心への刺さり方も深かった。人間が神になっていいのか、とずっと問われていた気がする。
2028年、アメリカのデトロイト。巨大企業オムニコープ社がロボットテクノロジーを牛耳っていた。警官のアレックス(ジョエル・キナマン)は愛する家族と幸せな日々を過ごしていたが、ある日、車の爆破に巻き込まれる。かろうじて命を取り留めたアレックスは、オムニコープ社の最先端のテクノロジーによってロボコップとして生まれ変わり……。
この作品のテーマは、倫理観を問う重いものだ
ロボコップは1987年に作られた作品。今から27年前のこと。その間にコンピューターの技術はずいぶん発達しました。27年前の世界に行って「音楽も映像も、手のひらくらいの大きさのコンピューターで扱えるんだよ!」なんて言っても、誰も信じないでしょうね。
そんな世界に、もしロボコップがいたとしたら…。27年前の世界よりも、ロボコップは活躍するでしょうね。処理するデータも膨大になっている。街中の防犯カメラの映像をロボコップにインプット…なんてこと、27年前では考えられなかった。ロボコップはより現実味を帯びているんじゃないだろうか。
でも、その世界は決して幸せではない。それはつまり、人が人を操る世界。人間の心は無視され、結局ロボットになってしまう。人が神になっていいのか、ということをずっと問われている気がしたなあ。
今、医学の研究も進んできている。細胞から新しい組織を作ることも可能になるかもしれない。助かる命も多くなるだろうけど、それは人が人を操作するってことになるんじゃないだろうか…。この作品を観ている時に、そんなことも考えてしまった。まさかこんなテーマになっているとは思ってもみなかった。
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